デイサービスについて
デイサービス「蒼の舎」(あおのいえ)は、言葉に障害のある方々にご利用いただく介護保険の通所施設です。ご利用者様のお世話に当たる看護師、理学療法士、言語聴覚士はリハビリ専門病院での経験豊かなスタッフです。専門職による言語や運動のリハビリが継続して受けられること、同じ障害を持つ方々が周りにおられることは安心や安らぎにつながり、仲間作りの場になると思います。ここでは、言葉が不自由であっても気兼ねや遠慮はいりません。
「蒼の舎」の名前について
蒼(あお)には草が青く茂る様子から青い緑の色を表しますが、植物が雨風にも負けずたくましく生い茂ることから障害があっても乗り越えてほしい、多くの人に集まってにぎやかであってほしいという願いがあります。舎(いえ)は人か寝泊まりする家ではなくて人がいる建物を意味し、多くの人に集まってほしいという思いがあります。
また、蒼の舎は、「あおのいえ」と発音しますが殆どが母音で構成されており、発語の難しい方にも発音しやすい言葉といえます。
私たちが目指すもの
利用者の皆様には、障害があっても、安心して明るく元気に生きがいを持って生活していただきたいと思っています。そして、このデイサービスが安らぎと、さらには飛躍の場となりますよう私達はサポート(支援)してまいります。
失語症とは?
失語症は、脳血管障害や頭部外傷などにより脳内の言語領域が損傷されることで起こる障害です。失語症になると言語の4つの側面(「聞く」「話す」「読む」「書く」)の機能が障害され、言葉が上手く使えなくなりコミュニケーションが難しくなります。その結果、仕事や家族、社会との関係、日々の生活などにも支障をきたし、孤立、不安、うつ病などを引き起こすこともあります。
具体的には以下のような症状が見られます。
1.話すことの障害
伝えたい言葉がうまく出てこない、言葉を言い間違える
2.聞くことの障害
相手の話す内容が理解できない、聞き間違える
3.読むことの障害
書いてある文字や文章の理解ができない、読み間違える
4.書くことの障害
書こうとする文字が思い浮かばない、書けない、間違った文字を書いてしまう
このように言語が障害されるとコミュニケーションが難しくなり生活にも支障をきたします。なお失語症が記憶障害や認知症と誤解されることがありますが、そのような症状とは異なります。私達が言葉の通じない海外にいるような感覚と思っていただけるとイメージしやすいかもしれません。
失語症のリハビリテーション
失語症の場合、その方の能力を正しく評価し、その方に応じたリハビリテーションやコミュニケーションでの対応が必要になってきます。